当所では、バッテリーテスタのJCSS校正を実施しております。
一概にバッテリーと言っても、乾電池、12V電池、アルカリ電池、リチウムイオン電池、ニッカド電池、鉛蓄電池等、種類は数多くあります。その種類や目的(何を測定したいのか)に合わせてバッテリーテスタは選択されていることと思います。
したがって、バッテリーテスタの機種や機能も様々あり、バッテリーの充電残量(直流電圧)を検査するもの、内部抵抗を測定するもの、CCA値(Cold Cranking Ampereの略で、冷間時にエンジンを始動させるバッテリーの性能を判断する基準値)を示すもの等、測定量(測定単位)が異なっています。
今回、当所が開始したバッテリーテスタのJCSS校正は、バッテリーの内部抵抗を測定する計測器の校正を指しています。バッテリーの内部抵抗は、一般に充電できる容量が少なくなると内部抵抗が大きくなるという関係性を利用したバッテリー劣化の度合いを評価する指標のひとつです。バッテリーの劣化は走行可能距離の減少に直結することから、内部抵抗は重要な測定量と言えます。バッテリー関連について、従来のJCSS校正はバッテリーの電圧(直流電圧)を測定する計測器のみに対応していましたが、バッテリーテスタのJCSS校正はEV車・HEV車の普及に併せて増加したご要望に応えたものです。
現在、本社・中部支社・関西支社においてJCSS校正を実施しておりますが、来年度からは九州支社でも開始する予定です。
バッテリーテスタの校正をご検討される際は、是非一度、お問い合わせください。
(2023.7 N)
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種類 | 本社 拡張不確かさ (信頼の水準約95 %) |
支社 拡張不確かさ (信頼の水準約95 %) |
100 kΩ(1 kHz) | 0.002 % | 0.17 % |
10 kΩ(1 kHz) | 0.004 % | 0.16 % |
1 kΩ(1 kHz) | 0.004 % | 0.16 % |
100 Ω(1 kHz) | 0.004 % | 0.16 % |
10 Ω(1 kHz) | 0.007 % | 0.30 % |
1 Ω(1 kHz) | 0.009 % | 0.47 % |
100 mΩ(1 kHz) | 0.01 % | 0.13 % |
10 mΩ(1 kHz) | 0.02 % | 0.4 % |
※ 本社と支社では拡張不確かさが異なります。また、校正手数料も異なります。
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