分析化学における不確かさ研修プログラム

主催 日本電気計器検定所、(公社) 日本分析化学会

測定結果の信頼性の指標としての不確かさの評価がますます重要となってきています。日本分析化学会においてもエキスパートワークショップやセミナー等によりその普及と教育に努めてきました。

また、日本電気計器検定所(JEMIC)は、「計量標準等トレーサビリティ導入に関する標準化調査研究委員会」と「計測標準フォーラム人材育成WG」が共同で開発した不確かさ研修プログラムにより不確かさの研修を実施してきました。

この研修では、

  • ・受講者1人1人が理解することを最優先に考えたセミナー
  • ・“楽しく簡単に解かり易く”不確かさの計算方法を解説
  • ・多くの演習問題を解くことで講義内容を十分理解できる
  • ・複数の講師が演習問題を通して、各受講者の理解のお手伝いをする

ことを特徴としています。講師が一方的に説明や講義を行うのでなく、受講者の理解度を確認しながら対話方式で進めていきます。

※分析化学系以外の方は、「不確かさの基礎」のご受講をお勧めします。「分析化学における不確かさ研修プログラム」と「不確かさの基礎」との違いは、は、こちらをご覧下さい。

 

概要 「不確かさの基礎」の分析化学版で、 「不確かさの基礎」と同様に、”楽しく、簡単に、解りやすく”をモットーにしており、複数の講師がサポートしますので、不確かさに触れるのが初めての方でも安心してご受講いただけます。

レベル

基礎

対象

・不確かさの計算方法について初歩から学びたい方
・不確かさの計算方法を社内教育等の参考にしたい方

コース

 2日間
※2日間とも9:30~16:30

開催地、開催方式

本社(ハイブリッド型)

プログラム

【 1日目 】
1. イントロダクション
2. 演習
    温度の測定
3. 不確かさとは何か?
     不確かさの概要や必要性など
4. 用語について1
  JIS K 0211:2013分析化学用語(基礎部門)の説明
5. 不確かさ評価の概要
     タイプAとタイプBの不確かさの違いなど
6. タイプAの不確かさ評価
    タイプAの標準不確かさの求め方
7. 演習
     タイプAの標準不確かさを求める演習
8. 確率分布について1
    タイプBの評価に用いられる様々な確率分布について
9. タイプBの不確かさ評価
   タイプBとしてどのような不確かさの要因があるかと具体的な数値化の説明
10.  グループ演習
    タイプBの不確かさの要因(タイプBの要因を考察するグループ演習)
11.確率分布について2
      確率分布に応じた除数の説明

【 2日目 】
《初日のおさらい》
12.用語について2
  不確かさの評価/計算に必要な用語の説明
13.不確かさの合成と拡張
  タイプAの標準不確かさとタイプBとして評価した不確かさの合成とその拡張の説明
14.演習
  不確かさの合成と拡張(合成標準不確かさと拡張不確かさを求める演習)
15.実際の不確かさ評価の事例紹介
  水道水中のナトリウムの測定
16.演習
  間違い探し
17.総合演習
  拡張不確かさまでの計算
18.不確かさの利用について
  ILACの示す不確かさを考慮した適合性表明の指針の説明と実際に適合性表明に不確かさを用いている例と技能試験の紹介
19.確認テスト

■確認テスト
理解度を確認するテストを行い、合格者には合格証明書を発行します。

受講料(税込)

日本分析化学会会員、JEMIC計測サークル会員 64,900円

非会員

75,900円
※JEMIC計測サークルの案内はこちら
発行する証明書 ・受講証明書 受講者には「分析化学における不確かさ研修プログラム」を受講し,講習を受けたことの受講証明書を主催団体から発行します。
・合格証明書 確認テスト合格者には,日本電気計器検定所から合格証明書を発行します。

テキスト

紙媒体でご提供します。
※オンライン参加の場合、演習等、一部の資料は電子媒体でのご提供となります。

2025年度開催日程及び申込

2025年度の開催は、次のとおり予定しています。

会場
(主催)

日  程 開催方式 定  員
本社 2025年
7月3日(木)~4日(金)
ハイブリッド型

24名

2026年
3月5日(木)~6日(金)

この講座を受講された方にお勧めのセミナー

◆更に不確かさの知識を深めたい方

知っておきたい不確かさの評価法 応用編

◆不確かさ評価に必要な統計・解析手法を理解したい方、数式の意味を学びたい方

不確かさ評価に必要な統計的手法

◆不確かさに関する基礎知識をお持ちの方で、電気分野の不確かさ評価を学びたい方

事例で学ぶ不確かさ:電気編

◆不確かさに関する基礎知識をお持ちの方で、温度分野の不確かさ評価を学びたい方

事例で学ぶ不確かさ:温度編

分析化学の分野の方には、分析化学の分野以外の方には、「不確かさ研の基礎」がお勧め !

分析化学系の方は、「不確かさの基礎」を化学系の方用にアレンジした「分析化学における不確かさ研修プログラム」のご受講をお勧めします。

「不確かさの基礎」は、「分析化学における不確かさ研修プログラム」を基に、用語の解説、演習の題材等、分析化学系の方が理解し易いように、変更したセミナーです。 下表中、灰色で示した箇所が、両セミナーの内容が異なる箇所です。

不確かさの基礎 プログラム 分析化学における不確かさ研修プログラム
  イントロダクション  
  演習:温度の測定  
  不確かさとは何か?  
JIS Z 8103 計測用語 用語について1 JIS K 0211分析化学用語
  不確かさ評価の概要  
  タイプAの不確かさ評価  
・金属棒の直径 演習:タイプAの標準不確かさを求める演習 ・マイクロピペットの分取量
  確率分布について1  
  タイプBの不確かさ評価  
・校舎の長さの測定 グループ演習:タイプBの要因を考察するグループ演習 河川水のpH測定
  確率分布について2  
  用語について2  
・金属棒の直径 不確かさの合成と拡張 ・マイクロピペットの分取量
実際の不確かさ評価の事例紹介
・ステーキ肉の重さの計量 グループ演習:間違い探し ・ヘキサン抽出物質の定量
・球速の測定 総合演習 ・ガスクロマトグラフによるエタノールの定量
・オーブンの温度測定 ・中和滴定
  適合性表明に関する不確かさの利用  
 

お問い合わせ

ご不明な点がありましたら、遠慮なくお問い合せ下さい。

  E-Mail Tel
本社セミナー事務局 kosyukai-tky@jemic.go.jp 03-3451-1205
ページトップへ移動