HACCP(「ハサップ」や「ハセップ」と呼ばれています。)は、アメリカのNASAで開発され、宇宙飛行士が食中毒などにならないよう衛生管理のガイドラインとして考案されたものです。
日本では、2020年に開催される東京オリンピックを前に、食品の製造・加工工程における汚染リスクの防止を目的に2018年6月13日に食品衛生法等の一部を改正する法律が公布され、施行は公布より2年以内で、2020年となる模様です。(ただし、猶予期間が1年設けられています。)
食品衛生法等の一部改正により、HACCPに沿った衛生管理が制度化されてことになりましたが、HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point)では、Hazard Analysis(危害・分析)において、食品を製造する過程で発生する危害を見つけだし、Critical Control Point(重要管理点)により見つけだされた危害を防ぐための重要ポイントを管理することになります。
これらを実現するために、重要ポイントについては連続的な監視により安全性を確保することが求められます。
JEMICでは、食品の製造・加工工程の監視に使用される様々な機器(温度計、湿度計、照度計、テスラメータ/ガウスメータ、ストップウオッチなど)についてJCSS校正によるサービスを提供しております。
HACCPの制度化に取り組む事業者をはじめ、食品の安全を守るための国際規格であるISO 22000やFSSC 22000を取得される事業者等の皆様、計測器の校正及び管理についてご検討の際は是非お問い合わせください。
(2019.2 H)
JCSS(Japan Calibration Service System)
日本では、平成5年10月の計量法改正により計量法校正事業者登録制度(JCSS)が立ち上がり、平成5年11月から運営が開始されています。
JCSSは、計量器を校正する事業者が、計量関連法規及び国際規格であるISO/IEC 17025の要求事項に適合しているかどうかについて、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)認定センター(IAJapan)の審査を受け、校正事業者として登録する制度です。
JCSSの発足当時は、日本国内に認定取得事業者が少なかったことから、JCSS校正を受けられないということもあり、「校正証明書+試験成績書+トレーサビリティ体系図」の3点セットがあればISO/IEC 17025認定校正と同等とみなしてもらえるという時期がありました。
しかし、現在では、約260事業所がJCSS登録を取得しており、JCSS校正サービスを利用しやすい状況となっており、その認知度も高いものとなっています。
また、JCSS校正証明書は国家計量標準へのトレーサビリティが確保されていることの証にもなりますので、トレーサビリティ証明のためにトレーサビリティ体系図を添付する必要がなくなります。
是非ともJCSS校正の活用をご検討ください。
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