計測器のトレーサビリティ体系
計量標準のトレーサビリティ制度は、科学技術及び産業の発展に欠くことのできないものです。
JIS(日本産業規格)計測用語の定義で、トレーサビリティとは「測定結果が、国際又は国家標準のような適切な標準に対して切れ目のない比較の連鎖によって関連付けられる」ことを指しています。つまり、現場における測定結果が国家標準にトレースできることを意味します。
JEMICの校正業務は、すべて国家標準にトレーサブルな標準器を用いて行われていますので、ISO9000シリーズやISO14000シリーズ等の規格を運用されている企業様に、安心して御利用いただけます。JEMICの校正業務の主な特徴は、
- 国家標準にトレーサブルな校正であることから、各種規格※で要求される計測器管理に対応可能
- 電気計測器(直流用計測器、交流用計測器、電力用計測器、抵抗及びインピーダンス計測器等)、時間計測器(周波数計測器)、温度計測器、光計測器、磁気計測器等様々な測定量における高精度な標準器から現場計測器に至るまで校正可能
- あらゆるメーカーの計測器に対応可能
- 第三者機関であること、また、ISO/IEC17025に基づいて運用していることから、適切な品質と技術を持ち、公正中立な立場で業務運営を行っていること
- 国内のトレーサビリティ体系の上位に位置することから、高精度な標準器や計測器を、高精度な(不確かさが小さい)値で校正可能
※IATF 16949(ISO/TS 16949)及び UL規格にも対応できます。
(一般校正においては、規格ごとに細かな要求がある場合がございますので、校正窓口へご相談ください。)
トレーサビリティ体系
JEMICは、電気、周波数、温度、光、磁気計測の幅広い分野で計量標準供給を行う公正・中立な機関として重要な役割を果たしています。
※ MRA(Mutual Recognition Arrangement)とは多国間の相互承認のこと。