新型コロナウイルス感染防止対策としてワクチンの接種が話題になっていますが、そのワクチンにはいずれも「mRNA」という傷みやすい成分が入っているため、マイナス温度での保存が必須となっています。そのため、大型冷凍庫や冷凍室などの準備が急務となっていますが、ワクチンを正しく管理するためには、ワクチンを保管する場所全体がマイナス温度を維持していなければなりません。したがって、冷凍庫や冷凍室内部の温度分布を複数台の温度計で監視していく必要があります。
また、保管だけではなく輸送においてもマイナス温度の維持が重要となり、輸送中の温度を監視するために、温度計以外に小型の温度ロガーが使用されることもあるようです。
一般的に温度センサは、温度変化や使用状態によって誤差が生じてしまいます。そのため、温度計は定期的な検査や校正などが必要です。検査では、誤差がある基準以内であるどうかの合否判定が結果として報告されることが多いため、実際に使用する際の正確な温度値を導くことができません。一方、校正では校正結果が数値で報告されるため、使用する際に正確な温度値を導き出すことが可能です。したがって、より厳密に測定を実施したい、数値として知っておきたいという場合は、温度計の校正をしておくことをお薦めします。
JEMICでは、実際の温度値を導き出すことすなわち正確な温度を監視することを可能とする温度計や温度ロガーのJCSS校正(ISO/IEC 17025対応)を実施しています。校正可能な温度計の種類は、抵抗温度計(測温抵抗体)、ディジタル温度計、温度計校正装置、温度ロガー及び温湿度計などです。是非ご利用ください。
校正の不確かさは、校正範囲で一番小さなものを記載しています。
本社
種類 | 校正範囲 | 校正の不確かさ (信頼の水準約95 %) |
案内 |
抵抗温度計 | -196 ℃、-186 ℃、-183 ℃ ‐80 ℃ 以上 420 ℃以下 |
6 mK* 7 mK ~ 30 mK |
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ディジタル温度計 (測温抵抗体等) |
-196 ℃、-186 ℃、-183 ℃ ‐80 ℃ 以上 420 ℃以下 |
10 mK* 7 mK ~ 30 mK |
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ディジタル温度計 (熱電対) |
‐80 ℃ 以上 400 ℃以下 400 ℃ 超過 1554 ℃以下 |
0.20 ℃ ~ 0.50 ℃ 0.8 ℃ ~ 2.0 ℃ |
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温度計校正装置 電子冷却式基準接点器 |
‐80 ℃ 以上 420 ℃以下 420 ℃ 超過 700 ℃以下 |
0.080 ℃ 0.60 ℃ |
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温湿度計(温度) | 温度 -40 ℃以上 -20 ℃未満 | 温度 0.80 ℃ | |
温度 -20 ℃以上 0 ℃未満 | 温度 0.50 ℃ | ||
温度 0 ℃以上 85 ℃以下 | 温度 0.20 ℃~0.30 ℃ |
*この不確かさは特別メニューであり、通常は40 mKとなります。
(注) 温度計の形状により一般校正となる場合があります。
中部支社
*2021年度に-40 ℃まで範囲拡張する予定です。
(注) 温度計の形状により一般校正となる場合があります。
関西支社
(注) 温度計の形状により一般校正となる場合があります。
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