FSSC 22000(Food Safety System Certification 22000)とは、「Food(食品)Safety(安全)System(システム)Certification(認証)」という言葉の頭文字を取り、オランダに本部を置くFSSC 22000財団によって開発された食品安全マネジメントシステムの国際規格です。
FSSC 22000は、ISO 22000の内容を包含しており、より確実な食品安全管理を実践するためのマネジメントシステム規格で、食品の製造や輸送、販売など幅広いカテゴリーを網羅しているため、世界の食品関連企業に認証が広がることが予想されています。
では、食品の安全を管理するための国際的な基準を設け、共通認識を持つための仕組みであるFSSC 22000とISO 22000との違いはどこにあるのでしょうか?
大きな違いは、FSSC 22000の方が要求される事項が多いということです。FSSC 22000は、ISO 22000に加え、前提条件プログラム(ISO/TS 22000シリーズ)及びFSSC 22000独自の追加要求事項からできており、より細かな内容を含み、食品を安全に提供するためのサービスの管理、アレルゲンの管理、製品のラベル付けの在り方などが要求されています。
また、一般的にISO規格は5年ごとに見直され、必要があれば改定されますが、FSSC 22000は今のところ1~3年で改定される傾向にあり、大きな食品事故などが起きた場合などに、同様のトラブルが発生しないよう対策事項が追加されます。規格の改定頻度が高いのもFSSC 22000のポイントの1つです。
そうした背景から、顧客や消費者からの厚い信用と信頼の獲得、食品トラブルの防止やリスクの回避ができるなどのメリットがあり、国際的に通用するFSSC 22000を取得される事業者が増えています。
FSSC 22000の要求事項の中には、異物検出装置の必要性が記載されており、機器の管理及び使用手順の文書化が求められているため、FSSC 22000を取得している事業者あるいは取得を考えている事業者からJEMICへの管理すべき機器(ガウスメータ等)の校正依頼が増加している状況です。
JEMICでは、食品の製造・加工工程の監視に使用される様々な機器(温度計、湿度計、照度計、ガウスメータ/テスラメータ、ストップウオッチ、秤など)についてJCSS校正によるサービスを提供しております。
食品の安全を守るための国際規格である「FSSC 22000」や「ISO 22000」を取得される事業者等の皆様、計測器の校正及び管理についてご検討の際は是非お問い合わせください。
(2024.10 M&F)
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